お気に入りの不用品は売る
生活していると、だんだん物が増えてしまい、気づいたら住みづらい部屋になってしまうことはよくあります。物が手に入りやすい時代となりましたが、余分な物まで自宅にあると、部屋を圧迫したり友人を自宅に招いたりすることも難しくなります。
そこで、定期的な断捨離がおすすめです。断捨離によって必要な物だけを取り入れるスキルを身につけましょう。
断捨離を続けるポイントとは
断捨離は、ヨガの行法を応用した考え方で、漢字一つひとつに意味をもちます。下記がそれぞれの意味です。
- 断行(だんぎょう):外から入る要らない物を断つ
- 捨行(しゃぎょう):身の回りにある不要な物を捨てる
- 離行(りぎょう):物への執着から離れる
断捨離の意味はとてもシンプルですが、実際に行なうとうまくいかないこともしばしばあります。そこで、断捨離を続けられる心構えをお教えします。
勇気をだして物を手放す
物をもっているだけで何か満たされている気持ちになっていませんか。
「使わないけれど、手放すのは惜しい」「ないよりはあったほうがいい」と思っていても、実際に使うこともないまま、物を溜めてしまいがちになります。不用品をずっともっていても、なんら価値はありません。使ってこそ物の価値は引き立つのです。
半年または1年以上使わないままにしている物は、勇気をだして手放しましょう。
すべて片づけようと考えない
断捨離を行なうにあたって、いっぺんに整理しようとするとハードルが高く負担も大きくなります。モチベーションを保てなくなり断捨離が続かなくなります。
断捨離は一度に大量の物を整理しなければならない決まりはありません。自分にとって本当に必要な物かを見極める行為です。まずは、片づける空間を絞って少しずつ断捨離を実践していきましょう。
ただし、少しずつ整理するからと整理時間をたくさん設けるのは、断捨離を継続しづらくさせる要因となります。
「この日までに絶対片づけを終える」と、期日を設定しその日までに間に合うよう少しずつ整理整頓しましょう。前もって整理する場所を決めておくと、作業がしやすくなります。
使う物だけを厳選する
実店舗やオンラインショップなどを利用して物が手に入りやすいため、そのぶん「本当に使う物」を判断して購入する力が求められます。「生活に役立てられそう」という安易な判断ではなく、使い道をハッキリさせて物を購入するのです。
たとえば、食器が生活に足りなければ、それを購入します。使うべき物がハッキリしていない場合は、気になる物を購入した後のことを考えてみてください。明確に使っているイメージが思い浮かべられるのでしたら、自分に必要な物だといえます。
このように、自分が使うべき物をそろえるという意識をもち、それ以外は安易に購入しないよう心がけてみましょう。
フリマアプリを利用するメリット・デメリット
物を処分する際は、売却方法を考えます。自宅にある不用品を手軽に売買できるフリマアプリの利用も1つの手段です。メリット・デメリットを把握したうえで、利用するか検討しましょう。
個人情報を知られずに取引できる
通常、個人間のやり取りで商品を売却するには、住所を伝えなければなりません。ですが、フリマアプリの1つ「メルカリ」では、配送用のコードが使われます。そのため宛名下記は不要。お互いに住所を知られずに取引できるメリットがあります。
送料も全国一律となっていますので、地域によって送料が高くなる心配はありません。
トラブルにあいやすい
一般の人が取引を行ないますので、業者よりもトラブルが多くなりやすいのがデメリットとして挙げられます。
たとえば、配送時に伝えることを忘れたり、買取希望者が現われてもやり取り次第で購入をキャンセルされたりすることがあります。不用品の処分に時間がかかってしまう点はフリマアプリのデメリットです。
買い手が現れてから、商品を無事相手に送り届けるまでの適切な対応が求められ、場合によってはユーザーから低評価と判断されるケースも。今後フリマアプリを利用する際に支障をきたす可能性もあります。
値引き交渉をされることもたくさんあるため、商品の設定価格を妥協して売却せざるを得ないかもしれません。
フリマアプリの選び方
各フリマアプリによって特徴があります。出品する際は高値で売れそうな市場を探しましょう。
ユーザー数は売れやすさに直結
ユーザー数が多いということは、そのぶん出品物をみてくれる可能性も高いということです。たくさんの人の目に触れられるため、出品物を欲しいと思うユーザーがみつかりやすくなります。登録者数の多いフリマアプリを検討してみてください。
商品が売れそうなフリマアプリを使う
「オタマート」「ブクマ!」など、ジャンルに特化して取引が行なれているフリマアプリもあります。
ユーザーの欲しい商品がわかりやすく、コアな商品も売れる可能性が高くなるでしょう。「知名度が低いから売れないかも」と思ったアイテムは、特化型フリマアプリを利用してみましょう。
比較的手数料が低い
手数料の低いラクマ(旧フリル)の利用するのもおすすめです。2018年から手数料が加わりましたが、それでも商品価格の3.5%と割安ですので、出品時の負担が抑えられます。商品を大量に売却する際は手数料の低いフリマアプリを選びましょう。
買取業者を利用するメリット・デメリット
不用品を買取業者に買取ってもらう方法もあります。買取業者に依頼することで、フリマアプリよりもスムーズな取引ができるでしょう。ここでは買取業者のメリット・デメリットを比較しています。
買取方法が選べる
メリットの1つに、事情に合わせて買取サービスを選べる点があります。
- 店頭買取
- 出張買取
- 宅配買取
の3つがあります。
店頭買取は鑑定後すぐ現金化できます。お金を用意したい人に適した買取サービスです。出張買取では、鑑定士を自宅に招いて査定が行なわれます。実店舗が近くにない場合や移動負担をかけたくない場合に利用するとよいでしょう。
対面での取引が苦手な人におすすめしたいのが宅配買取です。査定してもらいたいアイテムを実店舗まで届けるため、直接鑑定士とのやり取りはありません。商品が傷つかないようしっかり梱包しましょう。
また、ネットで「Line査定」ができます。手軽に買取額がわかりますので大変便利です。
複数のアイテムを運ぶときは不便
買取業者に依頼する際、店頭買取や宅配買取の利用時に、手間がかかります。たとえば店頭買取の場合、複数のアイテムを傷つけずに持ち運ぶことが困難になりますし、宅配買取ではアイテムが多いほど、梱包準備に時間がかかります。
労力や時間、各買取方法のメリットを比較しながら買取業者の利用を検討しましょう。
買取業者選びのポイント
高値で買取ってもらうためにも、買取業者をきちんと選びましょう。
取引実績を確認
買取業者を選ぶ際は、取引実績が多いかを確認してみてください。顧客満足度が高いほど取引実績も多くなります。中古市場に入りたての買取業者だと信頼できるかわかりません。
取引実績が多いこと、長く経営していることが業者選びのポイントです。
個人情報管理を徹底している
買取は個人を証明する書類が欠かせません。
たとえば、運転免許証・健康法検証・顔写真つきの住民基本台帳などです。これにより誰が買取を依頼したのかがわかります。しかし、個人情報漏えいのリスクもあるため、個人情報を徹底管理している買取業者が望ましいといえます。
個人情報をきちんと管理している業者には「プライバシーマーク」が与えられます。一度買取業者のホームページへアクセスし、プライバシーマークが与えられているかチェックしてみてください。
鑑定士の接客に注目する
鑑定士はブランド品の価値をしっかり見極められる鑑定力が求められます。鑑定は担当者の力量次第ですので、同じ買取金額になると一概に言い切れません。
このため、鑑定士が買取金額を曖昧に説明したり、金額の理由に納得できなかったりした場合は、絶対に買取承諾してはいけません。まずは見積もりを取り、一度ほかの業者へ鑑定依頼しましょう。
お気に入りだけど使わない商品は思い切って売る
不用品のなかには「お気に入りだけど使うまでもない」という、微妙なアイテムをもっているケースは多いはずです。処分するのはどうしても…とためらい、そのままにする人もたくさんいるでしょう。
断捨離のポイントをもう一度思い出してみましょう。「そのアイテムは本当に必要」ですか?
使わないよりは、思い切ってお金に換えることをおすすめします。新しい趣味をもつことや欲しかった物を手に入れるなど、今よりもっと楽しい時を過ごせるかもしれません。